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【歯科医院スーパーバイザー日記】第1回
【歯科医院スーパーバイザー日記】第1回

第1回 レセプト点数下げる必要がある?

 保険審査個別指導の対象?!

某歯科医院様への定期巡回訪問時にレセプト点数のことでご相談をお受けしました。
現状レセプト1枚点数が××00点を超えていて、保険審査個別指導の対象になりそうだが、
点数を下げるにはどうすればいいのか、といった趣旨のことでした。

当方では定期巡回時は試算表は持参してご説明させていただきますが、
試算表では歯科医院様の経営状況が理解しづらいため、
レセプトや損益を分析表にして報告をさせていただいており、
これまでにもレセプト点数についても他医院と比較して高いことは申し上げておりましたが、
あまり気にされていませんでした。

ところが今回保険医にとって税務署よりも恐れられている保険審査の調査の
対象となる可能性を指摘され、見方が変わったようでした。
ちょうどこのときに、ご子息の歯科大ご入学という非常におめでたいお話しが
でたこともあり、将来の医院承継の視点から、改めてレセプト点数と医院の方向性を
お話しさせていただきました。
当医院の体制は、ドクター一人、受付と助手の方がそれぞれ常時一人、
チェアー3台という治療中心の歯科医院様です。

  

点数を下げる必要はありません!

そこで私が申し上げたことは、
「審査の対象にならないために点数を下げる必要はありません。
予防を取り入れましょう。
そのために歯科衛生士を採用して、終了患者さんに対してメンテナンスの
重要性を早期段階から説明し、治療終了の患者さんをメンテナンスに移行しましょう。
そのためにカウンセリングを導入していきましょう。

そうなると治療が終了するとメンテナンス患者さんになるのですから、
レセプト枚数は減りません。

メンテナンスですから1回単価は×00点程度、来院頻度は3ヶ月程度となり、
自然に平均単価は下がってきます。
予防型に移行された歯科医院様の平均点数は××00点前後、月来院回数は
貴医院様のような×.×回から△.△回程度に下がります。
そうなるとチェアーが足らなくなります。
人員もそれに伴って増やさないと廻らなくなります。
幸い当医院の道路を挟んだ向かいに、昨年患者様用駐車場のために
土地を取得しておられるではありませんか。
そこに院長室、スタッフルーム、材料薬品庫や7年以上経過したカルテ保管棚など
間接部署を持って行き、そのスペースにチェアーを増設できます。

この医院をご子息の代までに治療中心から予防型の歯科医院に移行していきましょう。

その移行のイメージは私にはしっかりできています。」
 

  

スーパーバイザーが必要!
「私が出来うる限りのサポートはさせていただきます。」
と申しました。
そのころには最初は個別指導のための話しとして聞かれていた
院長先生の目がするどく、姿勢が普段より前のめりになっていました。
そこですかさず、現状で比較的取り入れ易いものをご説明して、
次回の訪問までのお互いの宿題を出し合いました。

税理士として定期的に訪問させていただく中で、最初はコンサルとしての相談ではなくても、
歯科医院様で日常ある出来事のなかに、コンサルさせていただくことがあると実感しました。

 

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藤家得弘のスーパーバイザー日記

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・H22.10.26 第6回 開業場所について一考

・H22.  4.23 第5回 歯科医院経営最近の気づき          
・H21.10.27 第4回 
患者様に自立してもらう歯科医院
・H21.10.13 第3回 経営は総合芸術
・H21. 8.25  第2回 昼休みチェアがベッドに変わる?!
・H21. 7.10    第1回 
点数を下げる必要がある?

 

 


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