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親から子供への大切な贈り物
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親から子供への大切な贈り物~角田祥子の税理士日記~

 

世の中に 絶えて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし(古今和歌集)

 

いにしえの人はこれほどまでに「桜」というものを大切にしていたのですね。
今更ながらに情緒がかき消されてしまった自分の感性の貧しさに寂しさを感じる桜の句です。
そんな季節に今年は人間の持つ大きな自然の力に感動するできごとがおこりました。

女性なら出産の経験を持つ人は多くいますよね。
でも赤ちゃんが生まれ出るまさにその光景を目にする経験をする人はそんなにいないかもしれません。

実は2013年4月10日朝4時、娘が出産し、三日三晩の陣痛、通算14時間に及ぶ
分娩室での出産に立ち会うことになったのです。   

こういうとたいへんな難産で何か大きな問題が起こったのでは?
と心配していただくかもしれませんが、
それとは全く反対で何もかも自然に任せたためにこれだけの時間がかかりました。

途中、何度か陣痛促進剤を点滴することもできましたが娘はそれもせず、
昔は産道を開けるバルーンを入れた記憶があるのですが、そんなこともせず、
また最後まで会陰切開をすることなく、あくまでも母体の持つ自然の力を信じて出産をするというものでした。

「生まれる時間は赤ちゃんが決めているのよ」

取り上げていただいた助産師さんのことばでした。

決して母の痛みを和らげることや、ましてや病院の都合で早く出産しようとするのではなく、
赤ちゃんの意思(つまり大いなる自然の意思)に任せるというのです。

大いなる自然の意思に任せた結果、
三日三晩の陣痛も14時間にも及ぶ分娩も耐えられないような痛みにはならなかったと思います。
(実は私は今思うと恥ずかしいほど、のたうち回りました。)
また赤ちゃんと母親が一体になってこの世に生まれ出ようとする姿を感動を持ってみることができました。

私たちの中にある自然感覚、これが良心であり、良知であると言います。
少なくとも次世代の娘は私よりはその感覚を持っていたようです。

そんな自然感覚を育んでいくことが「想続」(※)というものかもしれません。 (※)

何かの機会に子供に「へその緒」を見せて、
生まれたときのことを子供に話してあげれば親から子供へ大切な贈り物ができるような気がします。

(※)私たちは想いの相続を実現するために社団法人日本想続サポートセンターを立ち上げて活動しています。

 


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